最近、とりたてて私の生活に必要性を感じられない知識が増えた。 ひとつ、幸村精市には妹がいる。その妹が先日テストで満点を取ったらしい。おめでとう。 さらにもうひとつ。彼の一昨日の晩御飯は筑前煮に麻婆茄子と棒棒鳥。加えて幸村精市の五月の旬な魚ベストスリーはあじ、めばる、鰹。とりあえず晩御飯の献立に困っていたので今日はスーパーであじを買って帰ろうとは思う。 それはそうと、この出し抜けという言葉でも持て余しそうな話題をここで私が挙げる理由と言えば、紛れもなく私と幸村精市の間でふいに始まった交換日記にあった。 「……確かに交換日記と言ったのは私だ」 だけど、でも、だって、交換日記なんて、流石に引くだろう。普通引く。だから幸村精市も流すだろうと思った。流されなかった。翌日から食堂に交換日記のノートを持って来いとまで言われてしまえば、言い出した手前用意しないわけにはいかず、その日私は幼少期に周りの女の子達がやっていた交換日記の記憶を頼りに駅中の文房具屋まで訪れたわけだ。このときの私は完全に冷静さを欠いていたと思う。店員に用意されたアザラシのキャラクターがプリントされた薄い交換日記を気付いたら購入していた。たまげるほど安かった。要は小学生が買えるくらいのものということだ。表紙も中身もきらきらのふわふわで、全体的にパステルカラーなそれをぱらぱらとめくりながら、私は大学生にもなってこのノートはないと考える。しかしそう思う端で、むしろ幸村精市も怖気付くのではと淡い期待も抱いた。 「随分かわいい日記帳だね。俺てっきり大学ノートで回って来るかと思ってたよ」 「その発想はなかった」 「さんて結構頭堅いよね」 「なんだと」 だけど、今日のラッキーニュース、バッドニュース、〇〇ベストスリー、お絵描きしりとりとなかなかカテゴリーが豊富なので、突然大学ノートにゼロから書き出すよりも、うんと書きやすい、と、苦しい言い訳で切り返すと、幸村精市も思いの外あっさりとそれに同意した。とは言え、初日、私はフリースペースに自分の自己紹介のみを書いて回したけれど。それから程なくして彼からノートが返って来たわけだが、全てのカテゴリーに大真面目に答えていたのでネクストターンのハードルが一気に高くなったのを私はひしひしと感じた。ちなみにその幸村精市が書いた内容とは冒頭のそれである。 「ノリノリかよ……」 「ノリノリだよ。さんも全部書くんだよ。あ、質問コーナーに質問書いたからきちんと答えてね」 「Oh……」 「あとお絵描きしりとりが空欄だったから俺から勝手に始めたよ。しりとりの『り』からね」 「ウワァ、予想をはるかに超えて絵がウマァイ……」 たぶんこれリスだ。定番で簡単な林檎じゃなくて描くのがむつかしいリスだ。自分の中高の美術の成績をうすらぼんやり思い出しながら、私は早急に仁王に相談するしかないと思った。馬鹿にされるかもしれないけれど、ノリノリの幸村精市を前にして私の方が余計に怖気付いてしまったのだ。私には交換日記なぞ無理である。しかも幸村精市とだなんて。 それから幸村精市の言っていた質問と言うのは「俺のことフルネームで呼ぶけど次から無しだよ」と言う最早質問でも何でもない内容で、私は仕方がないので隅に、幸村と呼びますとだけ書き加えた。それが一昨日の話。 は現在、交換日記とは全く関係のない場面にエンカウントしている。 「あっ、エンドウ女だ」 忘れ物を取りにアパートへ戻った私の気を引いたのはそんな声である。二階にある自分の部屋のいくつか手前の部屋を通りがかるさなかのことだ。顔は見ずとも、私をそう呼ぶ人物を私は一人(あるいは二人)しか知らないので、鞄の中から部屋の鍵を探りながら、すぐさまどうもこんにちは、と切り返した。 「どーも」 「ていうかキャラ付けされる程エンドウ出てないですけど」 「こっちのが覚えやすいんだもん『遠藤さん』」 「です」 説明するまでもなく、そこにいたのは丸井さんの弟君達だった。兄君の方は紺色のパーカーのフードを深くかぶり、その下から私をじっと見上げて、弟君は丸井さんの部屋の扉の方を見つめていた。休日なのだから、友達と元気に外へ遊びに行けば良いものを、わざわざ兄の家に二人してやって来るなんて。見やった部屋からは丸井さんが出てくる気配は伺えず、もしや出かけているのではと思う。まだ九時前だけれど、まあ休日だしな。 「丸井さん留守なの?」 「留守って言うか応答がない」 「それを留守って言うんだよ」 留守と分かっていても居座る程丸井さんに重要な用事なのだろうか。鞄の中から鍵と一緒に飴を探り当てたので、それを二人の手のひらに落として、私は彼らの横を通り過ぎようとすると、スッと兄君が私の行く手を遮った。何だ、一体。 「どうしてここにいるのかの用を聞いてない」 「正確には君達の用も私は聞いた覚えはないんだが」 相変わらず遠慮のない呼び方はもはや聞き流すことにした。ていうか、そもそもここが自宅なのだから、私がここにいる理由に、特別なこともないだろう。しかしまあ、実際には何もないわけでもなく、隠す必要もないので、「忘れ物を取りに来ただけで、またすぐに出て行くよ」と素直に返せば、二人は丸い瞳で顔を見合わせた。やっぱり、顔立ちはどことなく丸井さんに似た雰囲気を持ち合わせている。 「まさか誰かと会うの」 「んーまあ、そんなところですかな」 「友達いないくせに」 「やかましいよ」 確かに友達はいないけれど、ひどい言い草である。 彼らの言う通り、これまでの休日は、身内以外の誰かに接触することは少なかった。しかしここに引っ越してからは、先週然り、丸井さんと関わることが増えて、今では私の休日の形態が変わりつつある。それは大きく気に留めることではないけれど、本日も、その変化のある1日の1つであるように、仁王との約束があった。それはもちろん、幸村との交換日記の相談もそうだけれど、一番の目的は再来週提出の共同研究レポートの作成にあって、大学に集合することになっていた。 「休みの日なのに学校とか真面目かよ」 「いやまあ目の前だからな。……て、そろそろ行かないと遅れる」 「待て待て俺達の話を聞かないで行くつもりか」 「……兄ちゃんの話聞いてあげて遠藤さん」 「さんね」 「俺、ぶんにいにお金借りに来たんだ」 「えええなんか明きらかに立ち入って聞いたら良くなさそうな内容じゃんすか。それでは」 「違うんだって最後まで話を聞け非常事態なんだよバカ」 「あたたたたた」 話を最後まで聞かなくとも面倒なことに巻き込まれそうなことは分かった。しかし早速立ち去ろうと二人に背を向けた私の耳は、時期にしてはやけに冷たい手がぺたりとかけられて力の限り後ろに引かれるという謎の拷問を受けていた。待て本当にエンジェル丸井さんと血の繋がりがあるのか貴様。 平穏とは言わずとも、それなりに静かに毎日を送っていたはずなのに、この数ヶ月、それが狂っている気がしてならない。仁王とは喧嘩をするし、無理矢理参加させられた鍋パーティに、はやっぱり仁王がいるし、その仁王と仲直りしたと思えば幸村と交換日記。それから今は人生で初めて耳をちぎられそうになっている。 ただ、逃げ出そうとする足を方向転換して、二人の方へやむなく向き直ろうとすれば、冷たい手はすんなり外れた。「……それで?」何ごともなく問い返す。敢えて言おう、私は大人である。 「初めて彼女ができました」 「なんだただの自慢か。コリャアァメデタイ。オメデトー。それじゃあお姉さんはゆきます」 「だぁああから最後まで聞けよ本気で耳引きちぎるぞ」 「本気も何もさっき既に本気だったじゃないか」 「もっと本気になる。な、弟よ」 「うん。遠藤さんごめんなさい」 「私が一体何をしたと言うんだ……」 ていうか遠藤じゃないし。丸井さんなんでいないんだよ。腕の時計を確認すると、いつの間にか集合時間から十分程過ぎているではあるまいか。仲直りしたばかりなのに仁王に怒られる。オォ……。あとで土下座コース。肩からずり落ちそうな鞄は、手に持ち替えて、丸井さんの家のドアに背中を預けながら、そもそも、彼女とお金とどういう関係性があるのか私は首を捻った。ここはとことん付き合うのが、最短に解放されるコースと見た。 「にいちゃん、次の日曜デートで遊園地行くんだって」 「さようか」 「もう時間ないし、今日にでもデートの予行練習したい、けど、金がない」 「さようか」 「……」 「……」 「……」 「あ、今のでザッツオールかよ」 じゃあもう解放されるんじゃないかと、私はメンタルの立ち直りを見せたものの、同時にしょぼん、とそんな効果音が聞こえそうなくらい兄君の頭がうな垂れたのが分かった。弟君の揺れる瞳が私を映している。一瞬彼らを蔑ろにした申し訳なさから来るのか、私もしょっぱい気持ちになる。ふいにぼやんと頭の隅に現れた記憶の断片には、二人に初めて会った日の、彼の泣き顔があって、結局二人をほっとけない自分の痛む頭を抑えるしかなかった。 要するに彼らの言いたいことはこうだろう。彼女が出来たので遊園地デートをしたいのだけれど、何せ初めての彼女だから勝手がわからない。だから練習をしたいがデートの予行練習をするためのチケットを買うお金はないと。それで丸井さんに頼りに来たものの、彼は留守で、その流れ弾にぶち当たったのが私だった。はあ。 遊園地など小学生のときにおじさんに連れられて一度行ったきりだったので、チケットの値段なんて忘却の彼方だが、スマホでさっと検索をかけてみると、どうやら近場の遊園地であれば、入園料は千円で、一日フリーパスなら三千円だと言う(多分兄君は中学生だと思われる)。 ちらりとしょぼくれる少年達を一瞥して、私は「あのね」と口を開いた。 「一人暮らしの大学生にお金なんてたかるのは良くないよ」 「そりゃあ……そりゃあ、ぶんにいには悪いと思ってるよ。それに留守だし。だからに頼んでんじゃん」 「やっぱ遠回しに頼んでたのかよ……本音を言うと私にも悪いと思って欲しかったところである」 「思ってるよバカ!」 「思ってないだろそれは」 「耳ちぎるからな!」 「そういうの良くないよ……」 彼らよりいくつも年上の筈なのに自分の弱さが憎い。対抗したところで意味はないし、大人気ないとは思ったが何かやり返してやりたくて、「一丁前にフード被ってんじゃないよ、かっこつけか、流行ってんのか」とおかしな絡み方をした。兄君はぎゃんぎゃん抵抗の声を上げたけれどお構いなく私の手が彼の紺色のフードをまくる。すると日に晒された彼の顔は、耳まで真っ赤で、私はたじろいでしまった。え、超赤いよ……。つまり、始めからずっとフードを被っていたのはこれを隠すため? 「……日焼け?」 「ちっげーよ! 恥ずかしいんだよ言わせんなアアアア」 「オォ……」 「お前そんなだから友達いないんだよバーカ!」 「傷付いた」 しかし、彼女のことを思って動くことに赤面しつつも頑張る姿と言えば良いのか、意外と可愛らしいところが見られたので二人分くらいならフリーパスチケットを出してあげても良いような気がしてきてしまった。恥ずかしさを忍んでお兄さんにまで頼りに来る青年。青春だな。んー、しょうがないね。 私は財布を開いて残金を確認していると、体裁の悪そうな顔で私を見つめていた兄君の瞳が見開かれた。まさか、とばかりに表情の陰りが消える。 「仕方がないから二人分出そう。弟君は小学生かな?」 「うん、そうだよ。ぼくが五年生、にいちゃんが中学二年生」 「なるほど」 「本当に良いのか」 「まあ、私丸井さんにかなり夕飯お世話になってるし君達に返すと思えば」 ただし、丸井さんには内緒にしてね。と声を顰めると、弟君の手が私の鞄を引いた。「遠藤さんは」と小さな声が私の名前を呼ぶ。いや、断じて私の名前ではないけれども。 「遠藤さんは行かないの」 「私はです。訂正を求む」 「ちゃんは行かないの」 「……あっ……はい、ええと、この後予定があるので」 「えええ遊園地デートの女の子の意見聞きたかったんですけど」 「この後っていうかすでに現在進行形だけど、予定があるって言ったじゃんすか。それに私なんてあてにならんよ」 「それもそうか」 「傷付いた」 「でもぼくちゃんと行きたかった……」 「んだよ、にいちゃんだけじゃ不満か」 「うん……」 「……俺も傷付いた……」 何だろうこの茶番。 どうしても女の子の意見が聞きたいなら、丸井さんに聞けば良いではないか。前に女の子にモテモテだって言ってただろう。だから今は、さあ、二人で行っておいで。お金を折りたたんで兄君に手渡そうとした。その時だった。開くわけはないと思っていた、寄りかかっている扉が突然開いた。 「お前らさっきから声、」 「痛っ」 ガツンと202号室の扉は無遠慮に私の背中を押し出して、ふらついた私は目の前にいた兄君に受け止められる。ぎゅ、としっかり抱きとめられて顔に熱が集まった。中学生なんてまだまだ子供と思いきや私とは違う安定感。ウワアアちゃんと男の子だ。「え、あ、悪い」とすぐ後ろで丸井さんの声が聞こえて、私は兄君からぴゃっと飛び退くと、揃い踏みの丸井ブラザーズから四歩ぐらい距離を置いて、深々と頭を下げた。私こそ扉の前にいてごめんなさい、倒れ込んでごめんなさい。 丸井さんは跳ねた赤い髪を撫でつけながら、ダボっとした灰色のスウェット姿でそこにいた。あ、これ寝起きのやつ。 「つうか、ぶんにいいるじゃんか! 居留守かよ!」 「いや、お前らの話し声で今さっき起きたんだよ」 「ウワァ……起こしてしまってごめんなさい」 「あーさんは良いの。今さっきっつってもしばらく話聞いてたし、こいつらに無理矢理引き留められてんの知ってっから」 「じゃあやっぱぶんにい居留守じゃん!」 「……はいはいもう何でもいーよ。つうか近所迷惑だから声のトーン落とせバカ」 ぽこんと兄君の頭に丸井さんの拳が乗る。生意気な兄君とは言え丸井さんには敵わないのか、口を尖らせるだけでそれ以上は口答えをしなかった。先週の丸井さんとは百八十度変わって、たっぷり油断しきったような緩やかな空気を携えて、今度は彼の視線が私へ移った。私はどういうわけか思わず身構えると、「遊園地のチケットは俺が出すからさんは気にしなくて良いよ」そう丸井さんが頭をかいた。 「つうか予定あるんだろい。ごめんな、こいつらが引き留めちゃってさ。時間平気?」 「あ、うん、実はちょっと遅刻気味……って言ってるそばから着信が」 震えるスマホには仁王雅治の文字が映し出されており、軽く頭を下げながら遠慮がちに電話に出ると、受話器の向こう側の彼は開口一番に『遅刻なんじゃけど』と何処となく苛立ちを孕んだ声を発した。時刻は、九時半。待ち合わせ時間より三十分もオーバーだ。 「ご、ごめん仁王。ちょっと色々あって」 『色々って』 「ええと、他人の今後の人生に関わる選択に迫られて」 はあ? と仁王。彼の反応は正しい。しかし私も大嘘はついていないつもりだけれど。ひとまずこれ以上彼を待たせたら今度こそ縁を切られて友達どころではないので、もう行きますと、身振りで訴えながら後退りを始めると、丸井さんの手が私の腕を捕まえて、それからごく自然にスマホを抜き取っていった。あれ……? 「あ、もしもし仁王? 俺。……は? 詐欺じゃねえし。今日、さんと予定あるんだって? ……。あー、マジだわもう超過ぎてる。悪い俺のせいなんだよ。つうかさん借りていい?」 「……うん? 丸井さん?」 ほんの少し前までは、待ち合わせに急いで行くように促すようなようすだったのに、電話の相手、もとい待ち合わせの相手が仁王だと分かった途端人のスマホを取り上げて何やら会話を始めたので、私と弟君達は顔を見合わせていた。しかしそれだけでなく加えて、丸井さんは「今日はさんとの約束諦めて。めっちゃごめん」とか一方的に言って、通話を切ってしまったのだ。やけにさっぱりした様子で、私へスマホを返す丸井さんは、そういうわけだからみたいな顔をする。 「さんは今日は俺達と遊ぶって決まったから」 「誰が、何で、そんなこと。ていうか、仁王は、え? 謎すぎる」 「仁王にはうまく言っとく」 「いや、そういうことではなく……」 「良いじゃん。俺今日暇だったし、皆で遊園地行こうぜ」 やった! と弟君が飛び跳ねて私に飛びついた。それを危なげに支えながら向こうに見える大学の方を見遣ると、丸井さんが準備して来るわーなんて呑気な声で部屋の奥に引っ込んでいってしまう。いやいや状況が全く呑み込めない。しばらくその場でほうけていたものの、本気で遊園地に行く流れであることを察し、自分も一度部屋に戻ることにした。十五分後に部屋の前に集合なんて、丸井さんは間に合うのだろうかと思ったが、先週同様にきっちり十五分後に現れたので、少し感心した。ただ、気になるほどではないが、寝癖は何となく直りきっていなかったけれど。 「あのそれで、突然どうして私と出かけるなんて言い出したんですか」 「え、うーん」 アパートの階段を下りながら、私が問うと、丸井さんは首を捻った。特に理由もなく私は仁王との約束をドタキャンさせられたというのか。丸井さんというその人に謎の部分を増やしながら彼の唸る声をぼんやり聞いているとそのうちに彼の指がぱちんと鳴らされた。 「なーんか仁王のこと出し抜きたくなっちゃったみたいな?」 「はい……?」 幸村も、丸井さんも、仁王に何か恨みでもあるのだろうか。仲が良さそうに見えたのだけれど、人間とは複雑だ。私は駅までの道のりをさくさく前を歩き出す彼の背を目で追っていると、私の隣にいた兄君が駆け出して丸井さんの横に並ぶと耳打ちをしているのが見えて、そちらに意識が逸れる。 「なあ、ぶんにいぶんにい」 「ん?」 「さっきが倒れてきたときに気づいたんだけど、」 ん、今私の名前が出たような……。流石に内容までは聞けなかったけれど、何かを聞いたらしい丸井さんが束の間狼狽えたように見えた。何だろう。何か失礼なことをしてしまったのだろうか。振り返った丸井さんと目が合ったけれど、彼は私に何か言うわけでもなく、無言で横にいる兄君の頭に拳をがつんと落とした。さっきの嗜めるそれとは威力が違う。「いってえー!」と不服そうな顔で頭を抑える兄君。トトロでこんなシーン見たことあるぞ。そういうわけで、今度は痛そうだった。 (なんかなんか! って思いの外胸あったんだけど) ( 180330 加筆修正 ) ( 160324 ) |