春の記録:12XIA.マネジ さんのツイート>>最近皆おかしい私もおかしい。 02:33 AM Apr 26th Webから 「いつまでもそれだと倒れてしまうぞ」 桜も散り始めたある春の日。 屋上で一人、パパッとライスの赤飯バージョンをもそもそ食していると不意にそんな言葉が降ってきて、私は顔を上げると真田が私の前に自分のお弁当を置き、腰を下ろした。 どうやら真田は私のおしることパパッとライスの食生活が気に入らないらしい。 大丈夫だよ。最近はたまに夜、が作りに来てくれてるし。 「倒れたら誰がマネージャーをやるのだ」 自分の体調管理くらいちゃんとせんか、とまだ倒れてもいないのに怒られた。ソノちゃんがいるのに。まあいいや、心配かけたねごめんちゃい、と謝ってとりあえずおしるこを差し出したら拒否られた。誰かマジで貰ってくれ。そろそろ飽きた。 「…仕方がない。好きなものを取れ」 口を尖らせて真田の豪華過ぎるお弁当を見つめていたらそんな事を言われて、私は遠慮なく焼き魚をさらっていく。 そんな私を見て真田はなぜか苦笑し、息をついた。そんな真田は何か言いたそうな雰囲気を醸していて、でも口に出しにくそうだったから、私から何?と尋ねてみた。 「いや、俺の勘違いかもしれないが」 「うん」 真田は息をついてから私を見た。 何かあったのか、その言葉に私は即座にないよと答える。最近幸村も真田も、どうしたんだろうか。そんなに何かあるように見えるのかなあ。そういや昨日、の弟にあってから皆変だったがね。 「なんで?」 「根拠はないが」 辛そうに見えた、と続ける真田は俺の杞憂ならば気にしなくていいと視線を落とした。暗いな真田。珍しい。飴ちゃんやろうか?え?…あ、ごめん持ってなかった。 「私の気持ちを読み間違えたからって落ち込むなよう。飴ちゃんやろうか。持ってないけど」 「落ち込んでなどおらぬわ」 「なんだ」 心配して損した。 真田の水筒を拝借してお茶をずぞぞ、と啜る私は空を見上げた。青っつーよりは水色の、春の空だ。 春だなあ、と呟くと、その声と被さるように屋上の扉が開いた。 「そうなんスよー!それで副部長が、…あ」 一番に目が合ったのは赤也だった。隣にはとソノちゃんがいて、皆お弁当を持っている。この前一緒に食べよう的な話が出ていたのを思い出した。 赤也はぎこちなく私に一度頭を下げたけど、何故か手を振り返す気が起きなくて、スルーした私は代わりにに手を振った。 は私に笑顔を返す。すると真田が立ち上がった。 「、行くぞ」 「どえええ」 何故だ。 仕方なくちんたらお弁当を片付けて立ち上がると真田は私の腕をぐいぐい引いた。赤也は真田からお咎めがあるかと構えていたのに、何もなかったのでキョトンとしながら屋上を後にする私達を見ていた。 「どうした真田さんよ」 教室に戻ってきた私は足を止めた真田にそう尋ねた。 「杞憂ではなさそうだ」 「は?」 「何かあるのだろう」 「え、と、今はおしるこしか持ち合わせがな、」 「そういう意味ではないわ馬鹿者」 「うええ」 何故お前はそうなのだ、と少し怒ったように言った真田にとりあえずごめんなせえと謝る。 「!」 「余計怒らせたか」 そこに座れ、なんて言われて教室と廊下の間みたいな微妙な位置に慌てて正座した私は流れというか、とりあえず仁王立ちをする真田に土下座した。(つかここでこぼこしてるよう。嫌だなあ。床冷た…、嘘だよ嬉しいです。床冷たいの大好き。最高。やったね) 周りがざわつく。こら、真田は見世物じゃないぞ!…え、私?真田はもう一度、何故なのだと口を開く。何故と言われましても何がなんだかー。 「ふざけるな、と言っている」 「…ふざけてないよ」 ぷくーっと頬を膨らましたがすぐに戻した。これか。ふざけてると言われる原因は。 「正直に言うが、」 「うん」 もう怒られないようにキリリとした顔で真田を見つめると彼の表情が揺らいだ。 躊躇っているのが見て取れる。真田の言葉を待っていると、彼はゆっくりと口を開いた。 「俺はお前の本音を見たことがない」 さいですか。 XIA.マネジ さんのツイート >>怒られた。 厄介な人達ばっか。 13:47 PM Apr 26th Keitai Webから 吐き出したのは (嘘ばかり) ←まえ もくじ つぎ→ ---------- ついに真田おじいちゃんまでが動き出すというね。 そろそろあの子がやらかす番です。 110311>>KAHO.A |