「ちょ、ブン太くーん?」


私はキッチンでしゃこしゃこクリームを掻き混ぜているブン太の方に顔を向ける。彼はこちらも向かずに、んー?なんて返してきた。そんなブン太に聞こえるようにわざと大きなため息。
すると、ブン太は何だよなんてちょっと不機嫌そうになる。怒りたいのこっちだよ。


「ブン太、今日25日なんだよ?」
「おう」
「クリスマスなんだよ?」
「おう」


はあ。再び盛大なため息。もうやだコイツ。世はどこもかしこもクリスマス一色で、恋人達がいちゃこらしてるっつーのに私達はどうだ。予報じゃホワイトクリスマスって話なのに出掛けないつもりか。


「ブン太のばか。せっかくクリスマスなのに」
「しょうがねえだろい。弟達がケーキ作れってうるさいんだし」


まあ確かに丸井家のケーキ担当はブン太だから仕方ないのかもしれないけどさあ。
それでもやっぱり納得がいかない私はソファーの上で体育座りをし、ブン太の背中を見つめていると、ふいにこちらに振り返ったブン太は手招きをした。「、ちょっと来て」って何。渋々立ち上がる。


「あーんしてみろい」


隣まで来るとブン太はヘラについたクリームを差し出したから黙って口を開けた。放り込まれたクリームはとんでもなく甘かった。甘いのがそこまで好きなわけではない私は甘い、と口を尖らせる。まあブン太の作るもんだし、分かってはいたけど。
どれどれ、とブン太は私の後頭部に手を回すと口を塞いだ。


「んんっ!?」


すぐに私を解放したブン太は額をくつけて自嘲気味に笑う。


「ほんとだ。甘い」
「…な、何もこんな確かめ方しなくても、」
「だってこっちの方がうまいし」


ニッと笑ったブン太はだろい?なんて言ったから、ばか、と呟いてみた。まんざらでもないくせに、と今度はちょっとドキッとするような笑みを浮かべて、私の髪を撫でてブン太は再びキスを落とした。ゆっくり壁まで追いやられた私はブン太の首に両腕を回す。

壁に背中を押し付けられた私はそのままブン太とキスをしていると、ふいにバタバタと足音が聞こえて、私達はそちらの方を向く。
ブン太の弟君達がニヤニヤとこちらを見ていて、私は思わずブン太に視線を戻した。
しかしブン太はというと大して気にしていないらしく少し困ったように笑ってみせただけだった。


「アイツらがいんの忘れてたぜ」







愛に溺れてクリスマス
(はいじゃあ、続き)(ちょ、見てるよ!?)(気にすんなって)

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慌てて書いたのでグダグダ…!W企画リクエスト夢です。時期外れも甚だしい。
全然ケーキ作ってないし、THE★不健全!あわわわ。すすすいませんっ
本当にすいません!槙結様に捧げます!

企画これにて終了!\^^/

槙結様へ ここをクリックしてください
こんにちは!
リクエストを頂いてからとんでもなく経ってしまって本当にすいません!しかもリクエストに添えていない気が…!
こんなサイトでよければいつでも来てやってください!
それではっ

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100309 >>Kaho Amamiya

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