某携帯会社(ド○モ)お馴染みの携帯を擬人化しているCMを見て、携帯がテニプリのキャラだったら、というかんじで携帯を擬人化させてみました。

見た目は彼らそのもので、勿論普通の人間のように動きますが、あくまで携帯です。

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友人に曰く爆泣きの「名犬ラッキー」を借りた。とりあえずブン太と見ているわけだが残念ながら面白さが分からない。ブン太なんか欠伸して寝かけてるし。


「イマイチ面白さが分からないねー」
「…んー」
「眠い？」
「…んーん」


どっちだよ。とツッコみたくなる返答に私は苦笑すると、ブン太が急に目を覚まして「あ！」なんて声を漏らした。
ん？どうしたの？


「、メール着た」
「誰から？」
「…直人って奴」
「あー直人君かぁ」


隣の席になって最近仲良くなったんだよね、と言うとブン太は超不機嫌そうに「あっそ」なんて返してきた。
な、何で怒ってるんだよ。


「で、何だって？」
「『俺超ひまなんだよねー(>_<)は今何してる？(^^)』って、何コイツ。男の癖に頻繁に顔文字使うなよ。うぜー。つか呼び捨てかよ、馴れ馴れしすぎ。コイツはやめた方がいいぜ、マジで」


やめた方がいいって何がだよ。別に彼氏にするとか言ってないじゃん。


「とりあえず『散れ』って送っていい？」
「いやいやいやダメだって！何言ってんの！隣の席だって言ったでしょ！」


席替えしたばっかでしばらく席替わらないんだから気まずくなるでしょーが！
あぁ恐ろしいなこの子。
「DVD見てる」って送って、とブン太に言うとすぐに返事が着たようで、「着信拒否してぇ」とかなんとかぶつぶつ言いながらメールの内容を口にした。


「『一人なら俺遊びに行っていい？(^0^)/』だって。いやいやいやは俺といるから。一人じゃねーし。残念でした。つかコイツの事好きなんじゃね？生意気すぎんだろぃ。マジうぜえ」
「……ブン太、誰に言ってんの？」


だいたい君は人間じゃなくて携帯だから一人にカウントはされないからね。半ば切れているブン太を宥めているとブン太は「『彼氏と二人でいるから。さようなら』って送った」なんてとんでもないことをぬかしやがった。


「ちょっと、勝手な事しないでよ！」
「…だって」


ムカついたんだもーん、なんてちょっと可愛く言いやがって、この…！でも許さないからな！


「は俺んだもん」


ぎゅぅっと抱き着いて来るブン太にため息をつくと「逆だ、逆」と呟いた。


「ブン太は私のなの。私の携帯だから」
「…そーいう意味じゃねーのに」
「はいはい黙ろうね。電源切るよ？」
「…」



あーもう明日直人君に謝らないとなぁ…




君との日々を携帯する。02
　　　　　　　　　　　立海編