某携帯会社(ド○モ)お馴染みの携帯を擬人化しているCMを見て、携帯がテニプリのキャラだったら、というかんじで携帯を擬人化させてみました。
見た目は彼らそのもので、勿論普通の人間のように動きますが、あくまで携帯です。
-----------
窓から光りが漏れて顔にあたる。眩しさに目を開くといつも通りの自分の部屋の天井が目に映った。
あぁ、もう朝か。
確か今日から新学期だ。はて、今何時だろう。目覚ましをかけたはずなんだけどなぁ。
体を起こしふと隣を見ると気持ち良さそうに眠りこけている少年(※携帯です)がいる。
あれ?ん?なんで寝てるのかなこの子は。
「…っブン太ーー!」
「うお!?なな、何だよ!?」
ベッドから跳ね起きたブン太は目を丸くして私を見つめた。
「今何時か言ってごらん?正確に」
「…8時6分14秒」
「私がアラームを設定した時間は?」
「……7時」
それを聞いて私はにこっと微笑むとブン太は体をびくりと震わせて「俺はちゃんと起こしたぜ!」なんて言いはじめた。でも起きなかったから俺も寝たんだと。
アホか。スヌーズも設定でしょうが。
もう怒っていても仕方ないから私は立ち上がると学校に行く用意を始めた。ブン太はいじけてしまって膨れっ面で私の用意が終わるのを待っている。
トーストをかじりながらこちらをじとっと見つめるブン太を見返す私は「あのさぁ」と呟いた。
「せっかくの着せ替え携帯なのにブン太はからし色ジャージしか着ないわけ?」
「嫌なのかよ」
「嫌っつーか、飽きた」
可愛くないし、と続けると「俺に可愛さは求めるなよ」なんて言われた。
え?私可愛いと思ったから買ったのに。
「そんなに着せ替えたいならが着せ替えてくれていいぜ?」
「とりあえず、死んでくれ。この変態」
「死んでくれ…て、俺携帯だし」
あ、そうだったね、…じゃなくて!こんな話してる場合じゃなかった。私は慌ててローファーを履くと鞄を持って家を出ていこうとした。
「ちょちょちょ!ちょい待ち!俺置いてくなよ!」
「君は私を起こさなかった罰でお留守番」
「ごめんなさいもうしません。だから連れてけ」
何だよ連れてけって。解約するぞこのやろう。そう言ったらブン太ったら真っ青な顔しちゃって慌てだしたから可愛くて笑ってしまった。
「嘘だよ。ほらおいで」
「おう!」
手招きするとホッとしたようにブン太は笑って駆け寄ってきた。
私はドアに鍵をかけながら隣にいるブン太に「ブン太今何時?」と再び問い掛ける。大分ゆっくりしてしまったから遅刻だろうな。
「だいたい8時30分!」
「正確に」
「………8時43分26秒」
「よろしい。遅刻だね。もうゆっくり行こうか」
「おう」
ブン太は可愛い奴だけど、アラームはなんとかしてほしい。
………あと時間さえ正確に教えてくれたら。
君との日々を携帯する。01
立海編
(…、解約だけは勘弁な)(どうしよっかなー)
...101229 >>Kaho Amamiya
ブン太はアラーム機能とか絶対向いてないと思うの。
これ、なかなか面白い企画ですよね。提案者は秋太です。
とりあえず、ブン太君の機種は『立海』です。
THANKS...秋太
|